例えば、人生の中で置き忘れちゃった感情とかが誰にもあると思います。
ほんの小さな分岐点だったり、または大きな分岐点だったり。
とかく、その時の一歩って言うのが、どこに向かえばいいのかわからない時。
僕はそういう瞬間って、わりとたくさんあるなぁって思います。
過去を振り返ってばかりではいけないけれど、
過去の自分を見過ごすだけでもいけなくて、
人生の中では、そんな多くのためらいが生まれると思うんです。
さて、こちらの「除雪」。
雪っていうのは、とくにね、色々と何かを閉じ込めちゃう作用がある気がするんです。
音もそうだし、時間もそうだし、想いもそう。
今年も雪はたくさん降っていて、
色々な何かを閉じ込めちゃうのかな。
僕はそんな静かな時間を想像しながら、
この短い短編、そこにある世界を眺めていました。
そこにね、ある感覚。
皆様、そっと味わって下さい。
すっと読んでもいいし、
文学的に考えちゃってもいいです。
除雪された雪がどうなるのか……。
でも、雪は相変わらずまた天空から、
しんしんと降り積もって来るのです。
お勧め致します。
宜しくお願い致します( ;∀;)