入金口

 私のいる県は、人口が全都道府県中ビリから二番目か精々三番目のくせに県民一人あたりのビール消費量は日本屈指だそうだ。日本初のネカマにも、『老若男女関係なく昼から酒を飲む』などと書かれているらしい。

 そんな調子だから、ある程度の街角ならどこにいってもアルコール飲料の自販機は当たり前にある。今でも。

 アルコール飲料でなくとも、自販機が屋外に当たり前にあるのを見た外国人は治安の良さに驚くそうだ。主人公の心境は、経済効果云々以外にもそうした点がかかわるのだろう。

 必読本作。