思わず読み入ってしまう現実感。夜のとむらい坂にて
- ★★★ Excellent!!!
ジャンル分けの話からして面白いし、随所で知識欲が刺激されるというか、気になる言葉が織り込まれているし、物事の見方についても含蓄があって、物語以外にも得る物が多い作品。
学生の一人が小説家であり大学教員である主人公に、ひとつのネタになりそうな話兼相談を持ち掛けて来て、その謎を解くために深夜の散歩へと。
日常の平穏から非日常、推理のパート、そして解決までの心地よいテンポが先を読む手を休ませません。