こんな小説が大好きです。

少女の結末は予想できても、最後まで目を離すことはできなかった。
剥き出しの感情が津波のように押し寄せてきて、その場から一歩でも足を踏み出したら、その渦に呑み込まれてしまう、呑み込まれたらもう後には戻れないという感覚。
一線を超えた愛情が齎した結果は、読者の予想に反するものかもしれないけれど、それもどこか納得できてしまった。
圧巻の恋愛小説でした。