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- ★★★ Excellent!!!焚書の炎は、本の叫び
謎めいた語り口から「好きなように解釈してくれたまえ」というメッセージを感じたので、的外れになってしまう恥を怖れず、筆者個人の印象にもとづいてレビューさせて頂く。
この物語は、焚書をテーマとした寓話。たとえ話である。しかし、誰かの都合で知識がないがしろにされてゆく危機を訴えるのみに留まる話とは、ちょっと違う。
本は、燃やされることで自らの価値を主張しているのだ。
権力や富を独り占めしようと目論む者にとって、他者こそが最大の謎であり敵だ。手段を選ばない野心家なら、すぐさま個人の頭の中にまで手を突っ込むだろう。巧みな宣伝工作による同調圧力。不都合な記録や意見のもみ消し。政治や商売の…続きを読む