これは切ない大人の恋愛

  • ★★★ Excellent!!!

 主人公がすごく彼の事を好きなんだなあと思ってしまうのは、通うようになった本屋の店主を「彼に似てる」とずっと感じてしまっているから。
 会いたくても仕事だから仕方ないと我慢しているところで、似てる店主を見る事で会えない寂しさを癒しているのかなあと、そういう部分でもちょっと切ない。

 そんな恋心を叩き潰すような出来事。
 彼女が救いを求めてしまったのは。

 作中に出て来る本に合う曲として「Talking To the Moon」が店主からおすすめされるのですが、作中の本タイトルとこの作品のタイトルは同じ。つまり、この作品に合う曲なのです。流しながら読んでみるのもおすすめです。