その文章力まさに映画級。侍と冥王が送る死とは何かを問う物語

死とは何か、何故死ぬのか……。冥王でありながら死と言うものが分からない男【ハーデス】。主君の城を守れずに自害しようとした侍【十兵衛】。

二人が異世界で織りなす物語は正に奇想天外であり、読んでいてとてもワクワクする。三人称で綴られる文はまるでそのキャラが実際に生きているかの様に感じられ、その異世界がどんな成り立ちで出来たのかが分かります。
この物語の醍醐味は後半からの都市防衛戦であり、卓越した文章力も相まってドキドキワクワク……正に手に汗目に涙の具合で、今まで出てきたキャラの魅力がたっぷり伝わってきます。

この作品は二つあり、公募版と連載版があります。
私は機会があって両作品とも読んだのですが、新規は勿論既存読者でも十分に楽しめるように作られていてもうため息しか出ない! 感服です! いつ出版されるんですか!?

連載版は更にキャラの魅力が詰まったエピソードがあり、新キャラも登場します(因みに私の推しです)また、本編では語られなかったリンドブルムの成り立ち、オーウェンと竜の物語の真相など、これはもう連載版を読むしかないな〜!

気になった方は是非読んでみてください!

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