第7話
8月11日の朝方であった。
この日、配送センター内でトラブルが発生した。
この時、
この時の
Aさんは、未婚の男性の従業員さんで、8月2日と3日のおんまくお見合いに参加していた。
その時に、
それが原因で、
問題の伝票は、Aさんがパソコンで入力作業をしていた時に発生した。
この時、Aさんはお腹を壊してトイレへ行ってた。
(Aさんは、昼にギョーザライスを食べた…ギョーザの肉で食あたりを起こした。)
その前に、Aさんは凡ミスをやらかした。
Aさんの気持ちの焦りが原因で、地域コードをあやまって入力した。
親会社からあやまって和歌山県に荷物が届いた知らせが会社に入った。
それを聞いた
しかし、先方さんは『契約破棄だ!!』と言うてガチャーンと電話を切った。
翌日の朝礼で、Aさんは『ぼくは配送伝票の地域コードを正しく入力したのに…』と泣きそうな声言うてキュウジョウを訴えた。
それを聞いた
「フザケルなよ!!オドレは、オレたちをグロウする気か!?」
他の従業員さんたちも、
『オドレばかりがええ目みたから、
『オレとあたった女はサイアクだ!!だから一方的に突き放して別れた!!』
『オレも別れたわ!!』
………………
イカクされたAさんは『こんな会社やめてやる!!』と怒鳴った後、会社を飛び出した。
その後、彼らはチョーシに乗って
その間、
しかし、Aさんは
Aさんが会社を飛び出したことが原因で、Aさん以外にパソコンができる人がいなくなった。
職場内でAさん以外にパソコンのワード・エクセルの検定資格を保有している従業員さんは、休暇中の女性事務員さんしかいなかった。
Aさんが飛び出してから3分後に、女性事務員さんがコレクトコールが来た。
女性事務員さんは『アタシ、あと10日休みます…もしかしたら、ハワイに一生居続けるかも…』とヘラヘラ
その後、
それを見た彼らは『
そしてまた、次の日の朝のことであった。
Aさんが家出して行方不明になったことが
それを聞いた彼らは、Aさんが行方不明になったので『ザマーミロ』と言うて
朝礼のあと、従業員さんたちはそれぞれの持ち場についた。
しかし、
Aさんに対する職場いじめグループのリーダーである
ところ変わって、工場長室にて…
工場長室では、査問委員会が行われていた。
彼らがAさんを口々になじったことが原因で、Aさんが行方不明になった…
配送伝票の入力する人が不在になった…
四国工場から西日本の各地への商品の配送が数日間ストップした。
応急措置として、関西の二つの工場(西ノ宮と吹田)にストックされていた製品で対応を取った。
いびつな職場いじめを見過ごすことはできない。
工場長さんは、ものすごい血相で怒り狂っていた。
工場長さんは、厳しい口調で
「今回は、西ノ宮と吹田の二つの工場にお願いして、四国地方に配送する分にふりかえて対応した…コラ、キサマは人の話を聞いているのか!?」
「工場長、もうしわけございませんでした。2度と同じようなトラブルが起きないように…」
「キサマのセリフはもう聞きあきた!!…そういうことで、来年3月31日の満了日を持って運送契約を破棄する!!…以上だ!!」
工場長さんから契約破棄を通告された
それから8日後であった。
同時に、
この数日の間に、従業員さんが次々とやめてしまった。
8月22日のことであった。
この日、新たに3~4人の従業員さんが会社をやめた。
3~4人の従業員さんがやめた原因は、おんまくお見合いで出会った信金の女性の職員さんと別れたことであった。
別れた原因は、すべて彼らの自己都合であった。
8月24日の昼前のことであった。
「桂一郎さん、会社に残ってくれぇ~…おととい3~4人の従業員さんがやめたので、極度の人手不足におちいった…頼む…この通り…」
「ふざけんなよ虫ケラ野郎!!何が会社に残ってくれだ!!」
「桂一郎さん!!会社は
「ふざけんなよ虫ケラ!!ごほうびごほうびごほうび…手当てを出しますと言うてウソついて、1円も手当てを出さなかった…オレはあんたをうらみ通すからな!!帰れ!!帰れといよんのが聞こえんのかピンハネ魔!!」
思い切りブチ切れた
家の前の通りにて…
「ふざけんなよ虫ケラ野郎!!」
「なにするんだ!!」
「帰れといよんのが聞こえんのか虫ケラピンハネ魔!!」
「桂一郎さん!!うちの会社をやめたら他に行く会社はどこにもないのだよ!!桂一郎さんが働けるか会社はうちの会社しかないのだよ!!」
「そのようにしたのはあんただ!!オレはあんたに雇ってくださいなんて頼んだおぼえはない!!ふざけるな虫ケラピンハネカイゴロシ魔!!」
「ワアアアア!!」
(ドボーン!!)
(カチャカチャ…)
家の中にて…
アタシは、冷めた目つきで外の様子をながめていた。
「なにするんだやめろ!!やめろ!!」
怒り狂った
「やめろ!!やめてくれ!!」
ブザマね…
悪いことばかりしたから、反撃を喰らったのよ…
くさいくさいと言われた…
いい気味だわ…
そして、8月24日の未明(深夜0〜3時頃)であった。
死亡した男性は、行方不明になっていたAさんであった。
Aさんは、8月13日頃に家出して行方不明になった。
家族が警察署に捜索願いを出していた。
Aさんは、ひとりぼっちで
その時に、おそろしい覆面をかぶった男から襲撃を喰らった。
容疑者の男の身元判明につながる物的証拠がとぼしいので、ケーサツの捜査は難航するもようだ。
8月25日のことであった。
あいつの家で暮らすことに限界を感じたアタシは、家出すると
アタシは、クローゼットから自分の衣服とメイク道具を全部取り出して、ボストンバッグに詰めた。
これ以上、ここにいたらアタシは殺されてしまう…
荷造りを終えたアタシは、ボストンバックと赤茶色のバッグを持って家出した。
家出したアタシは、新居浜のデリヘル店の個室の待機部屋で仮暮らしをすることにした。
義父は、台所でグデングデンに酔ったあと大きないびきをかいて寝ていた。
義弟も行方不明になっていた。
あいつの家から家出したアタシは、丹原の商店街の裏手にある例の借家へ行った。
例の借家に着いた時であった。
借家の住人全員が家財道具を次々と運送屋さんのトラックに積み込んでいる様子を見た。
一体何があったのか…
アタシは、大家さんに聞いた。
大家さんは『借家は不動産屋に売った。』と答えた。
7月4日に発生した母子殺人事件が原因で、住民のみなさまが賃貸契約を破棄してよそへ移ることになった。
同時に、大家さん自身もしんどくなったので建物ごと敷地を売却した。
…と言うことか
アタシは、それから3分後にボストンバックと赤茶色のバッグを持って敷地から出た。
この日は、フジグランのバイトはお休みであった。
午後のサークルKのお仕事のあと、夜のデリヘル店のお仕事に行く予定であった。
そんな中であった。
アタシがバイトしているサークルKに、
アタシは、新しく来たお弁当を陳列ケースにならべながら
「あのね!!アタシは今バイト中なのよ!!あんたの泣き言を聞いてるヒマは1秒もないのよ!!お願いだから帰ってよ!!」
「としこさん、こっちはすごく困っているんだよぉ…会社は人手不足におちいったので、配送の伝票をパソコンで入力できるひとがいなくなった…親会社との契約を破棄されたから困っているんだよぉ…」
「あんたはアタシにどうしてほしいのよ!?本来パソコンで
「B子さん(女性事務員さん)がハワイに移住するからやめると言うた…」
「あんた会社の従業員さんたちはナマクラばかりがいるわねぇ…なんなのかしら一体もう!!」
「とし子さん…」
「はぐいたらしい男ね!!アタシにどうしてほしいのよ!?」
「どうしてほしいって…」
「パソコンで伝票を作る人がいないのであれば、新規の人を雇いなさいよ!!」
「とし子さんお願いです…としこさんから桂一郎さんに会社に戻ってきてほしいと説得してください…この通りです…」
アタシは、『チッ』と舌打ちしてから
「あんたね、いまごろまでの間に何人の従業員さんがやめたのか…数えなさいよ。」
「さっき、私に舌打ちしたねぇ…私に舌打ちしたねといよんのが聞こえんのか!?」
「はぐいたらしいわね!!ピンハネカイゴロシ魔!!あんたのおとうさまの代の時は従業員さんがたくさんいた…あんたが会社を継いだ直後に従業員さんが次から次へとやめた…
「だーまーれ!!それ以上言うな!!だまれと言うたらだまれ!!」
「店内で怒号をあげるのであればアタシの知人の男(元格闘家の男)を呼ぶわよ!!あんたの能なしが原因で配送業務がストップしたことがまだ分からないみたいね!!」
「だまれといよんのが聞こえんのか!?」
「もう怒ったわよ!!あと5分以内に店から出ないと知人の男を呼ぶわよ!!」
「だまれ!!だまれ!!だまれ!!」
それを聞いた数人の男性従業員さんがアタシのもとにやって来た。
「コラクソジジイ!!」
「よくもうちの女性店員にてぇつけたな!!」
男性従業員さんたちは、
しかし、
「もう怒ったぞ!!」
男性従業員さんたちは、制服の上を脱いだあと上着を床にたたきつけた。
男性従業員さんたちの背中に、龍のうろこの
「コラクソジジイ!!」
「どついたろかワレ!!」
その間に、アタシはロッカールームへ逃げ込んだ。
ロッカールームにて…
制服の上を脱いだアタシは、グレーのTシャツを脱いでロッカーに叩きつけた。
Tシャツの中から、ココア色のユニクロワイヤレス3Dブラがあらわになった。
ロッカーのとびらを開けたアタシは、とびらについている鏡にアタシの表情をうつした。
鏡にうつるアタシの表情は、悲しげな表情をしていた。
アタシはキーッとなってほがそ(ボサボサ)の髪の毛をグシャグシャにかきむしった。
(ブチッ!!)
そして、ブラジャーをちぎって、ロッカーに強く叩きつけた。
ペタンとその場に座り込んだアタシは、声をあげて泣いた。
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