第5話

7月4日に発生したレイプ殺人事件以降、あいつの家庭いえの家庭崩壊が少しずつ加速していた。


もう一度、あいつの家で生じた家庭問題を話す。


高校卒業認定試験に合格した義弟は、そこから大学入試をうけて松山の大学にへ行った。


しかし、1回生のまま休学を繰り返した挙げ句に中退した…


最終学歴は、西条市内の公立中学卒業となった。


大学にフクガクを申し出ればやり直しできたのに、もったいないわねぇ…


あいつは、今治造船いまぞうに入社したこととアタシと結婚したことを『武方クソジジイが勝手にぼくの人生を決めたから絶対に許さない!!』と腹を立てて家出したあと行方不明になった。


安月給でがんばって働きとおした義兄あには『待遇面に不満がある!!』と言うて家の中で暴れるようになった。


義父は『仕事にほこりが持てない!!』と言うて1日中浴びるように酒をのんでいた。


義母は救急搬送から5日後に目を覚したが、さみしい表情をするようになった。


そんな中であった。


武方たけかたさんは、義兄あにが1日も休まずに地道に働いていたので、そろそろどうにかしてあげたいと考え始めた。


7月30日の正午前のことであった。


武方たけかたさんは、義兄あにに対して『一緒にお弁当を食べませんか…』と言うて誘った。


義兄あには、武方たけかたさんと一緒に給料引きの約束で注文をしたお弁当を持って工場の近くの公園へ行った。


義兄あに武方たけかたさんは、ベンチに座ってお弁当を食べていた。


武方たけかたさんは、大きな口をあけてお弁当を食べながら『ごほうびをあげようと思っているけど…』と義兄あにに言うた。


「桂一郎さん、この20年間1日も休まずによくがんばってるね。」


義兄あには、ネクラな声で武方たけかたさんに言うた。


「だから、なんじゃあ言いたいんぞ!!」


武方たけかたさんは、困った声で義兄あにに言うた。


「ごほうびを与えるといよんや…」


義兄あには、武方たけかたさんが大きな口を開けてお弁当を食べながらごほうびをあげようかと言うたので腹を立てていた。


武方たけかたさんは、困った声で義兄あにに言うた。


「桂一郎さん、わしはごほうびを与えるといよんぞ。」

「ごほうびって何ですか!?」


義兄あには、多少ムッとした表情で言うた。


武方たけかたさんは、多少あつかましい声で義兄あにに言い返した。


「桂一郎さん!!何でそんなあつかましい表情をするのだ!?」

「ふざけんなよ虫ケラ!!ぼくが運送会社に入社した時に、あんたは『通勤手当てを出します…』と言うたねぇ!!それなのに1円も手当てを出さなかった!!あれはどういうことぞ!?」

「だから、あの時は資金繰りに失敗して借金をたくさん作ってしまったのだよ…今は、借家を全部返済したからゆとりがあるんだよ。」

「またそななくそたわけたこといよるわ…」

「何だその言い方は!?ごほうびをもらえることに感謝しなさい!!」


ムスッとした表情を浮かべている義兄あには『ごほうびなんかいらんわ!!』と怒った。


武方たけかたさんは、義兄あににごほうびの内容を伝える前に今後の人生設計についてたずねた。


義兄あには『恋人を作って結婚がしたい。』と武方たけかたさんに伝えた。


「そうよね…桂一郎さんも…結婚したいよね。」


武方たけかたさんは義兄あにに対して『すまんことした…』と言うた。


義兄あには、なおもムッとした表情で武方たけかたさんに言うた。


「ぼくが恋人を作って結婚がしたいと思っていた27歳か28歳くらいの時に、どうして止めたんぞ!?」

「悪かったよぉ。」

「悪かったと思うのだったら、理由を言え!!」

「その時は、桂一郎さんの収入が少なかった上に年齢的に若かったから…30歳を過ぎてからでも遅くはないと思って止めたのだよ…」

「ふざけんな!!ゲジゲジ野郎!!」


義兄あには、武方たけかたさんによりし烈な怒りをぶつけた。


武方さんは、義兄あにの気持ちをくんで『結婚してもいいよ…』と言うたが、そのあと否定的な言葉をならべた。


「ただねぇ…今現在も女性の理想の結婚相手像あいてぞうがまだ厳しいから…」

「ふざけんなよ虫ケラ!!やっぱり反対しているじゃないか!?」

「わしは、桂一郎さんが悲しんでいる姿をみたくないんだよ…」

「なんでそのようにおもうんぞ!?」

「大事な従業員さんだからいよんじゃ!!」

「ふざけんなよ虫ケラ!!」

「おとーさんとおかーさんも、桂一郎さんが悲しんでいる姿をみるのはイヤだと言うているんだよ…」

「オドレはふざけとんか!?オドレはいつ頃から親のカタを持つようになったんぞ!?うちの親とどう言うつながりがあるんぞ!?」

「私は、桂一郎さんのお父さまとは高校の柔道部の同じ部員で、同じカマのメシを食べた仲間で親友なんだよ!!私が運送会社のセンター長になったら、息子さんを就職させてほしいとお父さまから頼まれたのだよ!!」

「ふざけんなよ虫ケラジジイ!!」

「ワシのどこが虫ケラだ!!ワシは、20年間給料が安いのをがまんして働いてきたからごほうびを与えるといよんじゃ!!…今の手取りのお給料を1割上乗せする…ほかにもたくさんごほうびをつけてあげるといよんや!!…それはうちの会社の従業員さん全員のごほうびなのだよ!!未婚の従業員さんにはコンカツイベントが充実している愛媛県の結婚支援センターのイベントの参加の申し込みができるようにしてあげるといよんじゃ!!」


武方たけかたさんは、必死になってごほうびの内容を義兄あにに伝えた。


しかし、義兄あに武方たけかたさんをにらみつけながら言うた。


「あんたの話はウソだらけや!!」


義兄あにの言葉を聞いた武方たけかたさんは、義兄あにを怒鳴りつけた。


「なっ、何なのだね!!その言い方は!!それじゃあ、桂一郎さんはごほうびはほしくないと言うことだな!!会社の借金が完済できた!!お給料を1割上乗せして、手当てもつけるし福利厚生を充実させるといよんぞ!!」

「(ますます冷めた声で)そのように言うのであれば、あんたのドーラクザンマイをやめいや…」

「桂一郎さん!!私のことを極悪非道みたいに言うのか!?ああ情けない…」

「なさけないのはオドレや…逆ギレ起こすのだけは一丁前やのぉ~ボケ!!」


武方たけかたさんをグロウした義兄あには、お弁当を地面にぶちまげたあと、公園をあとにした。


武方たけかたさんは、ぼうぜんとした表情でたたずんでいた。


さて、その頃であった。


またところ変わって、周桑病院にて…


アタシは、入院している義母の看病をしていた。


一般の病室に移った義母は、さみしい表情を浮かべていた。


義母は、アタシがお見舞いにくるたびにこう言うた。


「としこさん…すまないね…」

義母おかあさま、家のことは大丈夫よ…義母おかあさまはおからだを治すことだけを考えて、ゆっくりと休んでね。」

「ありがとう…としこさんは優しいね…」


義母は、泣きながらアタシに言うた。


「どうして桂一郎には嫁がおらんのかなぁ…桂一郎のドーキューセーたちは家庭を持っているのに…どうしてなの…」

義母おかあさま、桂一郎さんのことは心配しなくてもいいから義母おかあさまは元気になることだけを考えてね。」

「そうね。」


アタシは、時間が来たので帰宅準備を始めた。


その時、義母おかあさまはか細い声でアタシに言うた。


「としこさん…桂一郎を男前にしてあげて…」


その後、アタシは病院を出て家へ向かった。


アタシが帰宅したのは、夕方5時半頃であった。


この時、義兄あにはまだ帰宅していなかった。


アタシが帰宅した時、台所にいる義父はイビキをかいて寝ていた。


クタクタになったアタシは、シャワーを浴びるために浴室に入った。


この時、義弟おとうとが脱衣場にいた。


アタシは、おどろいた。


「健一郎さん。」

義姉ねえさん。」

「あんた、こんなところでなにしているのよ!?」


サクラン状態におちいた義弟おとうとは、アタシを無理やり連れ出した。


義弟おとうとの部屋にて…


(ドサッ!!)


アタシは、義弟おとうとにベッドの上に寝かされた。


このあと、義弟おとうとはアタシの身体を思い切り押さえつけた。


「健一郎さんやめて!!」

義姉ねえさん…さみしいよぉ…甘えたいよ…義姉ねえさん!!」

「やめて!!やめて!!やめて!!」


義弟おとうとは、アタシの身体を激しい力で押さえ付けたあと、右のくびすじにかみつくようなキスをした。


「あっ…イヤ、イヤ、イヤ…」


かみつくようなキスをした義弟おとうとは、アタシが着ていたデニムパンツを無理やり脱がした。


「イヤ!!」


脱がされたデニムパンツの中から、アゲハもようのプリントレギュラーショーツがあらわになった。


「やめてー!!」


(バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、バシッ…)


義弟おとうとは、よりし烈な力を込めて平手打ちでアタシの顔を叩いた。


義弟おとうとがよりし烈な力で顔を叩いたので、アタシは顔にひどい大ケガを負った。


「やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてー」


(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)


義弟おとうとは、より激しい力を込めてアタシが着ていた黄色のTシャツを破いた。


破れたTシャツの中から、ベージュのユニクロ3Dホールドワイヤレスブラがあらわになった。


「やめてー!!」

雄一郎クソバカのせいだ!!雄一郎クソバカがオレをグロウした!!オレがすさんだ原因は雄一郎クソバカに全部あるのだ!!オレより先に結婚したからゴーマンになった!!」


(ブチッ!!)


義弟おとうとは、アタシが着けていたブラジャーをちぎった。


ちぎれたブラジャーの中から、Gカップのふくよか過ぎる乳房があらわになった。


(カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ…)


義弟おとうとは、ブリーフごとズボンを脱いだあと、アタシが着ていたショーツを無理やり脱がした。


「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!イヤァァァァァァァァァァァァァァァ!!」


義弟おとうとに身体を押さえつけられたアタシは、身体がグチョグチョに汚れるまで犯された。

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