コオロギ食に断固としてノーを突きつける——昆虫食全般を否定するのではなく、コオロギ食を否定するものである
たけや屋
【1話完結短編】コオロギ食に断固としてノーを突きつける
売れば売るほど赤字になるからと、泣く泣く牛乳を捨てるのが珍しくもない現代社会。
なぜにジャブジャブ補助金投入してコオロギを
これがまだ、
『食糧自給率を上げるため、コオロギに頼ります! 外国から飼料やエネルギーを輸入しなければならない乳牛と違い、昆虫はエサも国内で自給できます! だから皆さん昆虫食にご協力を!』
『食品ロスをコオロギに食べてもらってタンパク質に
などと本当っぽいことを言うのなら協力しないでもない、という人も出るでしょう。
しかしそうではなく、ただ単に利権目当てで日本人にコオロギを食わせようってんならそりゃ大反対ですがな。
猛毒のフグを死んでも死んでも食い続けてきた日本人が。
田んぼのイナゴを
ついぞコオロギは食べなかったのですから。
そこには必ず何らかの理由がある。
お米を食べるイナゴと違い、コオロギは雑食。近年、コオロギにはボツリヌス菌などが多く含まれていると指摘されています(これは100度で加熱しても死なないので食中毒の原因)。
自分もイナゴやザザムシや蜂の子、サソリなんかは食べたことがあります。どれも見た目や食感はアレですが、まあそこそこいけるものでした。
しかし、食い物にうるせえ日本人が現代に至るまで食ってこなかったコオロギ。これを食うってのはなにか底知れぬ恐怖を感じるのです。あくまで個人的な意見であり、
以下は内閣府・食品安全委員会の資料。
◆ ◆ ◆
【タイトル:欧州食品安全機関 (EFSA)、新食品としてのヨーロッパイエコオロギ(Acheta domesticus)についてリスクプロファイルを公表
2018年9月21日
(中略)
しかしながら、動物衛生と食品安全において、著しいデータギャップが存在している。HACCPタイプのシステムが実施された場合でも、リスクプロファイルにおいて以下に挙げる相当な
(1)総計して、好気性細菌数が高い。
(2)加熱処理後も
(3)昆虫及び昆虫由来製品のアレルギー源性の問題がある。
(4)重金属類(カドミウム等)が生物濃縮される問題がある。
寄生虫、カビ類、ウイルス、プリオン、抗菌剤耐性及び毒物類等の他のリスクは低いと判定された。数種のリスクに関しては、更なるエビデンスが必要であることを強調しておく。】
◆ ◆ ◆
引用終わり。
お役所が『相当な懸念』って書くのですから、こりゃかなりのことですわ。
コオロギにジャブジャブ補助金を出すくらいなら、今まさに捨てられている牛乳の生産者に金を払って牛乳を買い取ればいいのです。牛乳は保存がききませんから、それをプロテイン粉末(タンパク質)へ加工するための補助金も出せばいいのです。
明治初期には『牛の乳を飲むなんてヘンタイじゃねえか』と言われていたらしいですね。しかし家畜の乳には栄養があり、それを飲むというのは古代からの世界的ムーヴでした。安全性は担保されており、危険性はありません(日本人に多い
卵についてもそうです。
『生卵を食べるのは日本人くらいだ』
とはよく言われます。海外では生卵を食うのは『ゲテモノ食い』に等しい行為だと。
これは『卵の生食に栄養があるのは理解できるが、食中毒の危険性を考えたらとても食えたものじゃない』という生理的嫌悪感によるものです。
卵を生で食べてもいいほど徹底的に殺菌・鮮度管理しているのは日本くらいですからね。
コオロギ食もこのような
日本人は日本海にミサイルを撃ち込まれても「ふーん」で済みますが、食い物に手を突っ込まれたら怒り狂います。
補助金漬けの食品ってのは『消費者がノーを突きつけても』市場から消えず、『補助金で生き残ってしまう』というのが実に厄介なのです。
たとえばニュースにもなっている『給食としてコオロギ食を採用する』などの手段で。
なので普通ではないほど強く拒絶を示さねばならないのです。
自分は日本の食文化の一端である【昆虫食】を否定するのではありません。
各種資料が示す危険性に基づき、コオロギ食のみを否定するのです。
ノーコオロギ、ノーライフ!
……これだと『コオロギこそが人生だ』になっちゃうので。
コオロギ・ゴーホーム! ミルク・イズ・マイボディ!
★ ★ ★ ★ ★
『そうだそうだ、虫を食う前に牛乳を飲もう!』と思ってくれた方は、ぜひ★評価・感想などをお願いします!
コオロギ食に断固としてノーを突きつける——昆虫食全般を否定するのではなく、コオロギ食を否定するものである たけや屋 @TAKEYAYA
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