語られるのはイニシエーション

16歳の、生家と才能に恵まれた少女が、ふとしたことをきっかけに運命が流転します。

イニシエーション。それは社会に入るための通過儀式。

子どもが、今まで教えられてきたことはままごとであったと知るのは、社会から教えられるからなのか、自ら学び取るからなのか。

それがどちらであっても構いません。人は途中で変わる必要があるのです。最初に見たものが全てではなく、最初に思いついたものが叶う訳でもありません。世界の真相は我が身をもって知るのですから。

中編でありながら世界の真相が暴かれる瞬間を描く濃厚な一作です。

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