光泥のイストリア

作者 弓チョコ

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★★★ Excellent!!!

16歳の、生家と才能に恵まれた少女が、ふとしたことをきっかけに運命が流転します。

イニシエーション。それは社会に入るための通過儀式。

子どもが、今まで教えられてきたことはままごとであったと知るのは、社会から教えられるからなのか、自ら学び取るからなのか。

それがどちらであっても構いません。人は途中で変わる必要があるのです。最初に見たものが全てではなく、最初に思いついたものが叶う訳でもありません。世界の真相は我が身をもって知るのですから。

中編でありながら世界の真相が暴かれる瞬間を描く濃厚な一作です。

★★★ Excellent!!!

賢さと可愛さのベクトルが違う二人の少女が活躍する物語!
とにかく二人のキャラが立っていました。ベルニコは賢いけれど、チャーミングで、芯が通っていて大胆。
ルミナは見た目は可愛らしいのにギャンブラーで肝が座っている。

そして世界観がきっちり作り込まれています。光泥文明、化学、政治、哲学、人種差別……様々な要素があり、考えさせられるけど面白いのでサクサク読める。オススメです!

★★★ Excellent!!!

ニコとルミナ。
聡明で冷静なニコと、モフモフで可愛らしいルミナ。2人のヒロインの出会い方が好みでした。

ルミナの名前が分かった時から1つの謎が生まれ、その謎がどんどんと解かれ、明らかになっていく流れが面白かったです。

性格も身分も違う2人。話によって、それぞれの視点に変わるのですが、その違いも楽しいです。

ネタバレになるので書けませんが、ラスボスと対峙する時、ニコがとった行動には驚きました。
すごい。賢い。カッコいい。私には絶対に真似が出来ない…!!だって、こんなこと、怖いもの!(笑)
ルミナとのコンビネーションも最高でした!
彼女達が出会ったのは本当に運命だったのだな、と思いました。

素敵な話をありがとうございました。