概要
こんなところで一人、酒飲むなんてさ、馬鹿みたいだ。
バレンタインデー前の雪の夜、同棲していた彼女の日奈(ひな)が、金髪のチャラい感じの男とコンビニ近くでキスしているのを見てしまったことで、振られた俺は、春、公園のベンチに座り、ビール片手に、月と夜桜を眺めていた。
彼女との出会いから、部屋を出て行かれるまでのことを思い出していた俺は、苛立ちを感じ、二本目の缶ビールをプシュっと開けて、口に近づけ、ぐいっと飲む。
――その時。
キーキーという、音が聞こえた。
フィンディルさんの自主企画「あなたの小説の方角はどちら?」参加作品
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330653180638267
二字熟語【陶酔(とうすい)】
1 気持ちよく酔うこと。
2 心を奪われてうっとりすること。
彼女との出会いから、部屋を出て行かれるまでのことを思い出していた俺は、苛立ちを感じ、二本目の缶ビールをプシュっと開けて、口に近づけ、ぐいっと飲む。
――その時。
キーキーという、音が聞こえた。
フィンディルさんの自主企画「あなたの小説の方角はどちら?」参加作品
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二字熟語【陶酔(とうすい)】
1 気持ちよく酔うこと。
2 心を奪われてうっとりすること。