台詞にひかるセンスのかたまり

大人で、ちょっぴりダーク

けれどハっとするほど鮮やかな台詞が紡ぎ出されるから、私はぐっと黙ってしまう。



「どちらかが重いから、片方は浮くんです。シーソーみたいに。平等なんか、どこにもない」


他にも挙げたい台詞はあるのですが、ネタバレになりそうので…
ナイフで切り裂いたみたいな、鋭く光台詞たちは、ズブズブと読者を沼にひきずりこんでいく。
そこには恥ずかしくも、懐かしい共感がある。
誰しも、経験がある恋愛という沼へ。