全ては長き歪みを、いや、すべては──

序、破、急と読んで一区切り。
序は八咫と食国だけでなく彼らの周囲を巡る、言葉通りすべての始まり。
破は彼らが賢明にやれるべきことを果たして行く中、明かされる衝撃的なお話。
急の章はその結果が現れていくはずなのですが、破の章にも負けじと劣らぬ展開と衝撃的な真実が……。

日本神話やお伽噺を知っている人にはたまらない一品。この話にある濃密な文章はこの白玉の昊の世界観そのもの。
表現もまさに古事記や風土記を感じさせます……。展開が気になりすぎて、ページをめくる手が止まらねぇというやつです。

白玉の昊を読むなら
序 破 急
の順番がおすすめ。

この話と濃さはハードカバーの本ですよ。これ。普通に一冊欲しくなります。和風を感じさせるダークで重みのあるファンタジーが好きな人はおすすめ。
ぜひ序破急の順番で一読していただけると嬉しいです。