わかりやすいホラーではないです。
けれど、読み終わって意味がわかるとゾクリとする。そういう意味では、わかりやすいホラー。
夜に1人で読むのはオススメしません。なぜか背後が気になる。
ならば昼ならいいかと思いきや、夜に思い出して風呂もトイレも怖い思いをする。
また怖い思いをするとわかっていても、ついつい読んでしまう中毒性。
具体的に怖くはないのですが、漠然と妙なものが残る。
淡々とした語り口によって迫る淡々とした恐怖が病みつきになってしまう、ある意味1番怖いのはこの作品を創り出した作者さんの力なのかも。
追記
致死率十割神社という語感が最高すぎて追記しました。
致死率十割神社!
この小説のレビューが書きたいがためにユーザー登録したくらいすごく面白かったです!!
文章がとにかく読みやすい!難しい表現が少なくスッと入ってくるので、それが逆に状況を想像しやすくなって余計怖く感じます。
2ちゃんねるのオカルト板のまとめ等をよく読んでる方はこういった話は大好きだと思います!
全ての話の点と点が繋がる瞬間は読んでいて気持ちがよく、長さ的にも1日暇な日があれば全部読めるくらいなので、個人的にはホラー小説初心者さんに読んで欲しい物語です!
ただ、他の方も似たようなことをレビューに書かれていたのですが、インタビュー形式やスレッド形式など、まるで実際にあったかのような表現が多いので、そういった表現に引っ張られてしまうというか、モキュメンタリー(ドキュメンタリー調の作り話)などを見て「これって本当の話なのかも…?!」と思ってしまう感受性の豊かな方は恐怖を引きずってしまうかもしれません💦
ありがとうございます。
普段シリーズ全話一気に読むことも、読破後にレビューを書くこともないのですが、描きたくなったものは仕方ありません。
最初はまあよくあるような怪談、恐怖体験エピソードが、話数を重ねるごとに、読み進める程に、情報が出揃っていき、恐怖感が高まっていきます。ですが、情報の枝葉を辿るほど、断片的だった各エピソードが収束する快感と新たな謎が浮かび上がる恐怖がじわりと背筋から伝わってきます。
そして、全ての謎が語られた後に残るのはこの何とも言えない、恐怖感…。
作者さんの知識量とセンス、それらを話に落とし込んだ上手さには脱帽です。
読まなきゃ分からない体感型ホラー小説を楽しませていただきました。
ありがとうございます。