キャラクターという枠を超えた存在感を味わってほしい

壊れてゆく肉体の中にある魂の輝き。
他者が作るその人の輪郭。

死は確かに辛く悲しく、やはりどうしようもなく避けたいものなのだけれど、魂と想いと記憶が、その人の存在をある意味温かな肉体を伴うよりも強く激しく輝かせるのだろうと、そう思わされました。
ピュアで流れるような文体が心地よいとか、比喩が素敵とか、勿論そういう面でもオススメできるのですが、私はこの作品の彼女の、その肉体を超えたくっきりとした存在のありように感動しました。


作者様はキャラクターではなく、生きた人間をちゃをんと書いておられるんだなと。
多くの方にこの感覚を、ぜひとも味わって頂きたいです。

肉体を置いて去りゆく彼女を輝かせるのは、作者様の筆力か。それとも『アイ』の力なのか?

おいでおいで。読みにおいで。

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