第6話 7月15日⑥

 「あ、急に話しかけてごめんね。君さ桜ヶ谷高校の人でしょ?」


 「…はい」


「やっぱり!!だったら私は君の大先輩ってことになるね」


 誇り高い顔になった大先輩(?)は、胸を貸そうと言わんばかりの笑顔を見せた。


 「えっと……つまり卒業生ってことですか」


 俺の質問に対して、あっけらかんとした表情をとった大先輩は、その顔を次第に綻ばせてクスクスと笑い始めた。

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想いが募る恋物語 伏龍 @Hukuryu_Official

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