星の王子さまのように

人は承認欲求なしでは生きてはいけないけれど、過度な期待や優しさに答えようと頑張りすぎるとふと電池切れを起こしたりしてしまいます。

ピンと張った緊張感に耐えきれず、自分の星を壊してしまったと訴えるホセ。
ホセを包むチセもまた、ホセと同様の気持ちを心の奥に抱えていました。

ホセとの出会いで客観的になれて、チセもまた救われたんだと思います。

現代人も抱える心の闇を浮き彫りにして、逃げてもいいんだよと許された気持ちになるラストシーンは、弱った心に優しい音を響かせます。

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