とても探偵モノっぽい雰囲気で良です!
物語を読んでいると分かるのですが、かなり練っているのか、登場人物が各々キャラが確立されているため、会話シーンでも混乱することなく次から次へと読むことができます。
軽快に進む要因として、作者様が1話のボリュームにかなり気を回していることもあるようで、リズムよく読める、かつボリュームも調整済という優しい作品です!
上記、キャラの絡みはコメディですがそれだけではありません。
探偵モノっぽい・・・という以上事件は起こります。
そこで起きる事件というものはコメディとのギャップがとても激しくそれがまたスパイスとなり飽きさせない工夫に舌を巻きました!
頬を緩める場面、緊迫する場面の緩急のつけ方は作者様のセンスとしかいいようがありません。
そんな緊張とラブコメが同居した素敵な作品をみなさんもぜひご覧ください!
ニート呪詛使いの御門(みかど)くんが、ヒロイン達と一緒に凄惨な事件解決に向けて動いていく物語です。
主人公の御門くんは憎めない性格で、彼の視点で語られるパートはとても軽快です。
ヒロイン達とにぎやかにボケとツッコミを繰り広げるのですが、この会話がとても面白く、作者様のセンスの高さを感じます。
メインヒロインは三人。市役所でケースワーカーをしている祀理(まつり)ちゃん、キリッとした美人弁護士の咲さん、財力とコネで二十代にして警察署長にのし上がった(笑)「姫署長」のさつき嬢。
三人とも個性が立っていて、文章を読むだけでビジュアルが目に浮かぶようです。
私の推しは祀理(まつり)ちゃんで、面倒見がよく御門くんをほっとけないところや、彼女の口調で語られるパートも可愛くて好きです。
まさに正統派ヒロイン。
事件そのものは凄惨ですし、緊迫するシーンもありますが、コメディタッチのかけあいが面白く、思わず頬が緩んでしまいます。
各章のタイトルも思わず読んでみたくなるような気になるものばかりで、ページをめくる手が中々止まりません。
後半を過ぎ、事件解決に向けていよいよクライマックスを迎えましたが、御門くんとヒロイン達のにぎやかな会話を楽しみつつ、事件解決を見守りたいと思います!