第6話 スープ
トンネルを抜けた先は雨が降っていた、それは寂しさだと語る蜜柑の乗ったトロッコは無く、代わりに無表情の運転手を乗せた錆びついたバスがそこにあった。
「あ、あれ?う、運転手さん…到着ですか?」
彼は黙っている
「明星くん、バスは止まったのかい?」
「え?えっと、うん」
「そう、なら行こうか」
雨になることなんて完全に予想していなかった、天気予報だって晴れを示していたし、トンネルをくぐるまであんなに晴れていたんだから。
「あそこの屋敷で少し雨宿りさせてもらおうか」
「うん」
黒神が指差すその先には豪勢な屋敷があり、その横には大きな工場のようなものもあったがそちらはシャッターが閉じられていた。
明星は周囲を見渡す、湾曲した山の淵で今立っているこの一本道が、メインストリートでこの道に沿っていえが並んでいた、運転手が言っていた通りここが目的の村であることは確か、でも話と大きく違うのは桜は一輪として咲いていない、雨だから全部散った可能性もあるがそうであれば道を何色かに染め上げているだろう、しかし花びらひとつさえ落ちていない。
「明星くん」
黒神に呼ばれ明星も屋敷のほうへ向かう、玄関先に屋根があり止むまで待つにはちょうど良かった。
「寒くない?」
「大丈夫」
バスから降りてすぐだと言うのに2人の服はとてつもなく水を含んでいた。
「運転手さんどうしちゃったんだろ」
「それは僕にはわからない話だ」
「帰る時もまたあの人と話できるかな」
「それは難しいかもしれない」
案内しておいて桜がないなんて分かったから気まずくなったとか?
黒神は服を絞る、水はぱちゃぱちゃとタイルに水玉を作る。
そんな2人の後ろで音がする
「いらっしゃいませ、お待ちしておりました」
玄関を開き現れたのはロングスカートのメイドだった。
歳は30かそれより若いか、この村に似つかわしくないほどの美人だ。
「あ、いえ、俺たち雨宿りしてるだけっていうか、その勝手に場所使っちゃってすいません!」
「そうでしたか、そのままでは風邪をひいてしまいますから、そうぞ中へ」
「いえ!そんな、俺たちお金も持ってないんでお礼もできないんで」
「お礼なんて入りませんよ、そうですね入りにくいのでしたら私の料理の味見をしていただくお仕事をしていただけませんか?なかなか誰かが訪ねてくることもないので、話し相手は勿論ですけど、しばらく誰かに料理を振る舞ってもいなかったので腕が鈍っていないか見てほしいのです。」
「良いんですか!?」
「はい、旦那様にこれでまたとても美味しい料理をお出しできます。」
メイドは笑顔でそう答えると、どうぞ中にと屋敷の中へ入るように扇動する。
屋敷の中は外観から想像できていた通り豪華な作りで玄関先でさえ微塵の妥協が見られなかった、黄金の像やきっと高いであろう漆塗りの家具、高校生ごときが靴を置いて置けるような場所ではないなと震えてしまう。
「靴のままお上がりください。旦那様は西洋風がお好みでこの屋敷では靴を穿いたまま過ごしていらっしゃいます、濡れて気になるようでしたらスリッパもお出ししますよ。」
「いえ、そこまでしてもらう訳にはいきませんよ。」
「良いんですよ、私がしたくてしていることなので。」
メイドは2人を玄関の突き当たりにある食堂へ案内した、そこはこの屋敷の持ち主の趣味だろうか、玄関同様に西洋風の内装でクロスの掛けられた長机と一面に敷かれた赤いカーペットが“よくある豪邸感“を引き立たせっていた。
思わず明星は当たりをキョロキョロと見回してしまう、こんなことをするのは幼いと分かっていてもこんな機会滅多に無いだろうっと物珍しさが首を動かす。
「すごく綺麗ですね、お一人で手入れされてるんですか?」
明星はどれだけ見渡してもこの
「私たちはっ基本的に表に出て来ないものですよ、屋敷も食堂で旦那様がお食事をされたり、お客様と会話をされている時に私たちが邪魔をしなくて良いように内装がされているんです、玄関から入ってすぐ横の通路がそれにあたります。」
“メイド“と聞くとどうしても電気街にあるようなカフェを考えてしまうが、ここは
「まぁ今ほ本当に私1人になってしまったんですけどね。」
「え、あ…」
あまりにも寂しそうな顔をしていた
「みんなで過ごしていたことをつい先に思い出してしまうんです、旦那様が帰って来なくなってから1人2人と都会の方へ越してしまったようで、今は空き部屋と私のみがあるだけです。」
「そうだったんですね、旦那様…?が早く帰ってくると良いですね。」
「ええ」
メイドは優しく微笑んだ、それは恋心を秘めた少女のようだと明星は感じた。
(旦那様それはひょっとしてあのバス停で出会った、あの人のことだったりするのかな。)
「ああ、お身体が冷えているというのにこんなところで長話を…すいません。」
「いや!俺が質問したことなんで!」
「今あたたかいスープをお持ちしますね。最近出来上がったレシピなので誰かに食べて頂きたかったんです。」
メイドは嬉しそうにさっき入ってきた扉とは別、その隣にある扉へ入って行った、話の内容からして厨房か何かがあるのだろう。
「優しそうな人でよかったね」
さっきから黙きっている黒神へ明星は声をかける、黒神はというと眉間に皺を寄せこの状況をよく思っていないという顔をしていた。
「黒神?」
「ああ、なんだい?」
さっきだってバスの運転手から貰った飴を拒んだ、他所の家のご飯もきっと気に触るんだろう、ご飯を食べるという条件は彼には酷だったかもしれない、彼の分は俺が食べきろう、そう明星は考えた。
「気分が優れなさそうだったから」
「あ、うん…そっか君は…。」
そこまで言うと黒神は少しの沈黙の
「大丈夫、気にしないで」
そういつもの優しい声で答えた、それが本心なのかあるいは明星を安心させる為の嘘なのか、それとも、もっと違うことを意味しているかは分からなかった。
しばらく食堂で待っていると明星の鼻にあたたかく優しい香りが通っていく、まるで母親が作ってくれる食事のようで、冷めた体を愛情で包み込む、そんな気分だった。
「もうできますから席に着いてお待ちください」
メイドは扉から顔を出しそう言った。
明星は扉が閉まるのを確認して席に着きながら黒神へ声をかける
「ねぇ、もしこう言うのが苦手ならさ、俺が全部食べるから渡して?」
黒神は向かい合うように座ったが、クロスを見下ろしまた眉間に皺を寄せた。
「君は食べなくていい、食べなくていいんだ…」
「黒神?」
さっきは分からなかった、でも今は確かにわかる、彼がその感情を向けている場所は怒りだった、クロスの上に置かれた拳が固く閉じ震えていた、しかしどうしてそれを彼女に向けるのかが分からなかった。
「お待たせしました、おかわりもありますからね」
メイドは明星の前にスープを置いた、それは乳白色をしていた、それが正しいかは分からないがシチューといえば分かるだろう、ニンジン、ブロッコリー、大きく切られた鶏肉もプリプリしていて美味しそうだ、早く口に入れたい、お腹の中へ満たしたい。
「美味しそう!あの、写真を撮って良いですか?」
「構いませんよ、ああ、写真を撮るんでしたらもっと豪華なお皿を用意しましたのに、ついたくさん食べて貰いたくてこの屋敷で一番大きなスープ皿を出したんです、こう言うのは小さく盛るものだと旦那様にも言われていたのに。」
メイドは恥ずかしそうに独り言を言い続けた。
可愛い人だと明星はそっと見て、何枚か写真を撮る。
もう空腹に耐えかねていた、スープスプーンを持ち上げ鶏肉を口に運んだ、その瞬間である、突如として黒神が明星の首元を掴んだ
「うぐっ?!」
黒神の細く節のある指は容赦なく明星の喉に食い込む
「ごめんなさい、実はアレルギーなんです」
黒神は大声で話し始める
(アレルギー?なんの話だ!?どうして俺の首を絞める!)
「あれるぎー?」
メイドも不思議そうに2人を見ていた
「はい!食べようと思っても食べられないものが人間にはあるじゃないですか、彼はそれがダメなんです!お腹空いててうっかりしてたのかなー!あはは、キッチンを借りても?あるいは洗面台がありますか?」
「あ、ああ、厨房の方が近いですからどうぞ」
メイドに促され黒神と捕まれた明星は厨房へ入る、その際メイドが心配そうに付いてこようとしていたが、友人の恥ずかしい姿は見せられないのでと黒神はメイドを食堂へ残した。
黒神は強引に明星の口をあけその口の中に収まっていたものを流しへ吐き出させた。
「うぐ、ぐはっ」
トンッ
大量の唾液と共に錆びたアルミの流しに乗っていたのは明星もよく知っているものだった
「あ…ああ…」
それは誰がどう見ても、人間の人差し指だった
「なんでなんでこんなものを…」
「ねぇ、やっと気づいた?」
黒神は心配そうな顔を明星に見せた。
「運転手からもらったもの覚えてる?」
「あ、飴のこと?」
明星は嫌な予感がしてポケットをさぐり掌にだす、肉塊ではないことを喜ぶべきだろうか?そこにあったのは石ころであった、大きさも形もどう見たって飴には見えない。
「本当に飴だった?本当に君はバスで来たの?」
次々に黒神は明星に聞いていく、でもその全てが分からない。
「なんで?どういうこと?」
「君はいままで幻覚を見ていたんだ、君がバスが来たと言った時君なりのジョークだと思った、でもそうじゃなかったんだ、君は歩きだして虚空に向かって独り言をつぶやき始めた、だから僕は切符のほうだとも思ったんだ、あんな古い汚れた切符なら上から幻覚剤を塗っていたって分からなかっただろうって、でもそうじゃない、そうなら知った道のように正確に道を曲がったりすることなんて無いんだから…」
黒神は息を吸い、そして吐きまた吸い込む。
「着いてしまったんだよ、この村に。」
「俺たちは二人だけでここに来たっていうの?」
「そう、そうさ、なにも知らなかったはずなのに、もし仮に君が本当は知っていた、あるいは資料にたどり着いたとしてもあんなにも正確に覚えるなんて、あまりにも難しい話だよ、紙やスマホで確認してるならまだしも、君はずっと運転手なる人間に話しかけ続けたんだ、まる一日ね」
「色々俺の見えてたものとは違うよ?俺は一本道で来たんだ、それにここまでは一日どころか半日も経たずにきたよ?空だって雨が降ってるとはいえ明るいでしょ?」
「ああ、そうだよ、外は明るいさ、僕だって幻覚をみているからね」
息切れをしながら黒神は明星を見た。
「あ、あーもう、わかんないよ!もっとはっきり言ってよ」
「僕も幻覚を見てる、それに気づいたのは君と通ったトンネルから、入る前、外は真っ暗だったもういい時間だったからね、一面土に埋まっているトンネルにたどり着いて、君は知っていたかのように隙間を見つけそこを潜りだした、だから僕も付いていった、そして抜けてみればどうだろう、雨こそ降っていたけれど雨雲の上に太陽がまた昇っているんだ、それを幻覚と呼ばずしてなんと呼ぶんだい?」
言われてみれば確かに着ていた服は泥に汚れていた、しかし人間が一日移動し続けることなんてできるんだろうか?
「俺が一日歩き続けることなんて不可能だ」
「ああ、僕だってそうさだから僕は君に止まるように伝えたのさ、僕は君がゆっくりと歩いていたから何度か立ち止まって休憩しては君に追いつくを繰り返すことができたでもきっと君は疲弊しきっているはずだ、雨宿りが出来るその瞬間だけでも君を休ませることが出来ると思った、それが今こんな始末だ。」
「君にもあのメイドは見えているの?」
「ああ、残念ながら。でも君とは見えている者が違う可能性がある。」
黒神はコンビニで買った未開封のお茶を明星に渡した、それを受け取った明星は勿体ないの思いながらも一口目は口をゆすぎ流しに吐いた、そうすると口のなかに爽やかなお茶の香りが広がり空腹感からか一気に飲み干してしまう。
「水も飲んでいなかったからね」
「ああ、そういえばそうだ」
バスの中で何かを口の中にいれた覚えはない、でも、もし黒神の言っていた事が本当なら俺がもし食事を摂ったとしてもそれが本当に食品だった可能性も低かっただろう(その場合は黒神が強く止めたかもしれない、手の届く物を持ち上げては口に入れようとする、それは傍から見れば未熟児のように見えただろう)
二人は少しの間気持ちを落ち着かせるために時間を取った。
そこへ「大丈夫ですか?」とメイドの声がする。
「ああ、すいません、すこし休憩できる場所はありますか?」
黒神は聞いた
「体調がすぐれませんか?私も食べられないものは聞いておくべきでしたね。」
「ああ、いえ、すこし疲れているから余計でしょう」
「そうですか…。入った扉の反対にも扉がありますよね?そこを出ると玄関に出ます、そこを左に曲がっていただければ私たちの部屋のですから、鍵のかかっていない部屋をお使いください、もうしばらく使っていませんが、清掃はしておりますので。」
「ありがとうございます」
改めてこの厨房を見渡してみれば入るときに見たあの屋敷の一角だとは思えないほど古く、食品を扱っている部屋だというのに壁紙はカビだらけになり、ところどころ剝がれていた、ご
流しの周りもザビや水垢だらけだった、IHが主流になりつつある中でもガスを使う人もいるだろうが、ここは五徳コンロ、たまたま漫画やアニメで見たことがあったから出てきたが、それすらも油や何かの汚れに塗れていた、その上に乗っている鍋は…、触らないでおこう。
「玄関まで容易に出られる、ここをでて早く助けを呼ぼう。」
黒神は先導し言われた扉からでる、玄関までは一直線、二人は駆け抜けた。
ガチャン
鈍い音がした、鍵は…掛かっていない、しかし扉は一向に開こうとしなかった。
おかしい、何かがおかしい、開いている扉を開ける方法を模索している。
二人は激しくドアノブを回したが、なにも変わることはなかった。
「田中さん、本日もいらしたんですか?」
メイドの声が後ろから聞こえた。
二人は咄嗟に一度引き戻りメイドの部屋があるという通路へと走ったがその足を止めた。
黒神は明星の口元を抑え、目のまえにある部屋にゆっくり、ゆっくりと進んだ。
ただでさえ今の状況が理解できていないというのに、見せつけるかのように少女だったものが天井から吊り下げられていた、それを理解してしまうと、鼻に目に、錆と腐敗の香りが焦げ付くように激しく張り付いた、床についた黒いシミがフローリングを朽ちさせようとしている。
明星は目を動かし、死体を見ないようにしたが、嫌でも視界に入ってしまう、そして次に視線が向かう先は彼女の垂れた腕、手首、指先
ない、ない、人差し指がない
「ん”んー!」
思わず明星は叫びそうになる、そして悲鳴は吐き気に置き換わっていく、自分が口に含んでいたのは彼女の指だった、嫌でもそうだとしか思えない。
「ちょっと待ってよね」
黒神は音を立てないように部屋には入りきると、明星をかばう様にして部屋の隅に置かれたソファーへ腰を掛けさせる。
「うっ、うう…、っぐ、ぅ、ごふっ」
明星は耐え切れず、嘔吐してしまう、きつい酸性の匂いが部屋を満たす。
お茶と胃液のみの吐しゃ物は黒神の上着を汚すが、黒神はそれを気にもせず明星をさする。
「大丈夫?」
「ごめん、汚した…」
「脱げばいいから」
黒神は上着を脱ぎ、コンビニ袋の中身を鞄にぶち込み、かわりに袋へ上着を入れ空気を抜きながら小さくし、鞄の奥へしまった、その際にウェットティッシュを取り出し明星に渡すとその意図が伝わったのか明星は口元を拭く。
この部屋には壊れたブラインドカーテンと奥に押しやられた長机、今座っているソファー、木製のクローゼット、鈴の付いた扉、とにかく明星を下ろそうとしいていて開けっ放しになったが、むしろそれが正しかったのかもしれない、これをもし閉めてしまったらあのメイドは来ていたのだろうか?
この部屋で一番特徴的なのは壁に取り付けられた黒板だろう
[本日の業務]
と白い塗料で描かれていた。
「ねぇ、明星くん業務ってなんのことだと思う?メイドに清掃やそのほかに毎日変わるような業務ってありそう?」
「君は強いね、俺はもうなにも考えられないし、身体も震えが止まらないよ」
「そんなことは無いよ、ほらお化け屋敷とかでも自分より怖がっている人を見ると怖くなくなるでしょ?」
「ああ、そう、そっか、君が冷静でいてくれて本当に良かった」
「明星くんを家に帰すまでは正気でいないと」
「ありがとう、俺から言えるのはゲーム脳的にこの屋敷の謎を解かないと出れない系もあるんじゃないかなって、ああ、冗談が言えるくらいには元気になったかも」
「謎、かぁ…。あ!気分が戻ってきたなら軽く食事も摂ったほうがいいかも」
「うん、ありがとう」
ソファーも黒板も開け放された扉からみて視覚にある、パッと見では自分たちは見えないだろう、見られたとして休憩していると言えばいい、あの奇妙なメイドがそれを許すかは分からないが、しかし時間は一握りほどは使えるだろう。
「この屋敷の謎を解かないと出られないって明星くんは例に出したけれど、謎って何だと思う?」
「まだ擦るの?えっと…なんで人食ってるかとか?いや、それよりも裏口が無いかとかそういうのを探さない?」
「僕、裏口はあまり期待してないよ、裏は山だった彼女があのハイヒールで外へ出てそれも荒い山を登るような用事を想像できない、もしはいているのがもう少しヒールのないものなら僕も考えたけどね」
「そこまで見てたんだ…。俺ずっと飯のことしか考えられてなかった」
「しょうがないよ、だって君は一日食べていなかったんだからね、コンビニを出てすぐに朝ごはんを済ませて置けばよかったね」
うだうだと話しながら黒神は黒板に四角を書き始める
「それはなに?」
「見取り図?僕たちが分かる範囲でね、ここは玄関、その正面が食堂でその左下に厨房がある、そしてあのメイドの話どうりなら食堂を取り囲むように廊下があるはず、外観を覚えている限りでは2階もあるだろうね」
黒神はぐりぐりと書き足していく、その横で同じようにチョークを走らせる音がしたかと思えば、黒板に文字を書いていく、そうしで出来上がった文字は
[君はだれ?]
好奇心が僕を殺すまで ᗦ↞︎◃︎ @Kumako0812
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