蛇足 クリエイティブな仕事について
我ながら、こうまでしないとちゃんと立てないあたり、みっともないことこの上なしですが、それでも読んでくれた方がいて、応援をしていただいたの嬉しかったです。
コメントも大事に読みました。
ありがとうございます。
そんなわけで蛇足ではありますが、少しだけ追加してみました。
私が思う私なりのクリエイティブな仕事について。
うるせえクソが! と思われること請け合い。
◇◆◇◆
私はまあいわゆるクリエイター的な人たちが比較的近い場所に存在している環境で仕事をしています。
クリエイティブに片足突っ込んでる程度、と言えなくもない。いろはすぐらい薄いクリエイティブです。
私自身は自分がクリエイターと思ったことはありませんが、まあ物作りに携わってはいます。
小説だけに限らず、クリエイターになりたい人ってのは世の中に掃いて捨てるほどいます。
絵を描いてる人、文章を書いてる人、写真撮りたい人。よくわからない形容し難いものを作りたい人。なんかいろいろです。
いっぱいいます。
大半は楽しい趣味で終わるのです。
ごく少数の限られた人だけが、仕事として対価を得ています。
一回だけ、記念的な対価をありがたく頂戴し、その思い出を胸に仕舞って生きる道もあると思います。
ただ、その後継続して対価を得ようと思えば、それを仕事にしていこうと思えば、それはもうとても大変なことです。
「そういえば、最近あの人見ないね。やめたの?」
「あー、なんかそうらしいね」
よく耳にする会話です。
むしろ話に出てくるだけマシな方。
大半は話題にすら出て来ないでひっそりと淘汰されていきます。
よくある三角形のヒエラルキー、あれを思い浮かべてください。
何食って何考えて生きてたら、こういうものが生み出せるの……?
みたいな人が第一線で活躍しており、頂点にいます。頂点にいる人たちはなんかもう別格です。
黙ってても仕事が来る。まわりが放っておかない。
「あなたにこれをお願いしたい……!」とばんばん仕事が舞い込みます。
そしてその下にはそこへ少しでも近付くために我が身を削って作品を生み出すたくさんの人がいて、その下にもさらにたくさんの人が存在しています。
三角形は頂点から底辺まで常に満員御礼状態。
席数は増えない。限りある仕事を皆で奪い合っている状態です。
多少の例外はあるでしょうが、まあどこの媒体の業界もそう変わらないでしょう。
小説家になりたい私、今どこにいるかって言ったらね、その三角形の中にすらいないんですよ。
ただの背景、空か地面かわからんけど、網点みたいなもんですわ。
代わりはいくらでもいるどころではない。
代わりが必要な一人ですらないのです。現時点では。
いつか王子様がー、よりもうっすい可能性を夢見ているのだと自覚しないといけない。
宝くじ買った後みたいにぼんやりと楽しい夢見てる場合じゃありません。そういう楽しみ方もあるとは思いますけど。
たまに空く席を背景同士で奪い合い、奇跡的にその席に着けたなら今度は限りある仕事を奪い合わねばならない。
私にできることは必死になることぐらいです。
だってまだ戦場にすら辿り着いてない。場外なんだもの。
ごく稀に、ぽーんと三角形の中に飛び込んでひょいひょーい、っと飛び跳ねる人がいるかもしれません。
本当に一握りの非凡なすーぱーまんってやつですね。
センスと才能が黙ってても尿漏れみたいに溢れて垂れて来ちゃうような天才です。
そういう人は放っておかれないでしょうから、どーんと構えてて大丈夫と思います羨ましすぎて焦げそうだわバルス。
凡人は凡人なので、相応の努力をしなければなりません。
より良い作品を生み出し、誰かの視界に無理やりでも捻じ込む努力です。
若い方の中には、一般企業で働く自分を思い描けないから小説家や漫画家、あるいはクリエイティブな職を志す人、というのが少なからずいると思います。
かくいう私も過去はそんなことを考えていました。
ただ、マジョリティではない何かをしようとすれば、相応の苦労や気苦労は付いて回るものです。
むしろ、なんかもうちょうしんどい目に合うと思って間違いないです。
あと、意外とコミュニケーション能力は重要です。
話すの苦手、人に関わらないで生きていきたい。そういう人は隣人のいない田舎で自給自足の暮らしをするしかありません。
自分の作品を売り込めむための弁舌すら惜しむようなクリエイターは生き残れません。
一般企業に入って仕事した方がなんぼか楽だと思います。
入る企業と同僚とその後どこを目指して働くかにはよりますが。
少なくとも企業であれば、その会社は採用した人がどんな素人で最初はさっぱり使えない人材であっても、働けるように促し、教育をし、使える一人前のビジネスマンに育て上げるためにそこそこの労力を割いてくれます。
企業で働くということは、企業に守られる、ということでもあります。
サラリーマンはそういう意味でそう悪いものではありません。時と場合によるし、いつだって例外はありますが。
企業に属さないということは、自由である代わりに誰にも守られず、身一つで世間という荒波に耐え戦い抜き、戦果を上げねばならない、ということでもあります。
まじで? ちょうつらいね。
だんだん私自身でも何言ってんのかよくわかんなくなってきたところでお開きに致しましょう。
そんな仕事つらいわ、クリエイターにも小説家にもなれそうもない、そう思ったそこのあなた。
大変結構だと思います。
ライバルが一人でも減って、私は嬉しい。
自分が到達できる一番高いところを目指して全力疾走する私のはなし ヨシコ @yoshiko-s
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