先生が纏う白無垢の雪は、暖かで柔らかい真綿の様でした

物語の展開が素晴らしい。

最後の情景描写がいい。
先生が泣いている表情をズームアップしたまま丹念に描いて、ふと背景へと焦点を向ければ、窓の外で白いものが、汚れた地を白に染めていく。
二人の努力が実を結び、心の傷を癒やした結果の雪である。

ラストの光景と、先生が結婚すること。
白無垢のドレスを着ることが想像でき、先生がしあわせになる。
主人公もともに喜ぶ。
素敵な作品だった。