美しい百合の世界へ

中学三年生のとき、赴任してきた早苗先生には、良くない噂があった……。

ヒロイン「私」と「早苗先生」の絆の物語です。

思春期らしい不安や焦り、先生への不信と信頼、次第に通い合っていく心が、丁寧で優しい言葉たちによって紡がれていきます。

早苗先生の繊細さや、「私」の早苗先生への思慕、敗れていく夢。それらが、美しく描き出されています。

大変美しい百合文芸でした。