吸血鬼の少女の悲劇を描いた傑作

本作のヒロインは、辛い過去を背負った吸血鬼の少女ルルです。
ルルはある日、アルビノのクマを助けます。クマのユキとルルは仲良くなり、幸せな時間を過ごしますが……。

吸血鬼とは、迫害される運命から免れることのできない存在なのかもしれません。

言葉を介さない関係だからこそ生まれた友情が、言葉を介さないがゆえにすれ違ってしまう様子が、切なく描かれています。

一読すれば、必ずやこの世界観と直向きなヒロインの虜となることでしょう。