面影

 数週間後、真面目そうな女子高生と大人しそうな女子高生が横に並びながら町中の大通りを歩いていた。


 真面目そうな女子高生は空を見上げながら、


「そういえばさ、先週、いや先々週だったかな?」


「七日も違っちゃうけど、どっち?」


「うーん、先週……かな?」


「かな? って」


「べつにどっちだっていいでしょう! で、その時撮った面白い画像があるんだけど、見てみて」


「どんな風に面白いの?」


「それは自分の目で確かめてよ!」


「うん、そうだけど」


 真面目そうな女子高生はフォンダントを操作していき、眼前に画像を映し出させていく。


 大人しそうな女子高生は興味津々に映像をのぞき込んでいった。


「うわっ、何この人、仮装コスプレ?」


「堂々と町の中で歩いてて、なんか可愛らしかったから撮っちゃった」


「うん、可愛らしいね。……猫になりきってるねぇ、猫でいいんだよね? 猫耳と猫の尻尾つけてるし」


「本人に確認してないからわかんないよ」


「そっか。まぁ、この人からは猫が好きなのは伝わってくるね」


「うん、だよね」

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帰宅途中で知らない人に襲われた! もう絶体絶命! と思っていたら、また別の人に助けたもらったんですけど、なぜか猫の格好をしている !~よたみてい書 @kaitemitayo

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