正しい節分豆のまき方

　遠い遠い木星のお話ですが、ものすごい微笑ましい良い話です。
　SFってなかなか荘厳でファンタジックだったりスリリングだったりするもんですけど、そんな要素がないのがこの作品です。
　書き方がいいので、頭の中に思い浮かべやすい。
　またストーリーがいちいち面白くて、キャラクターがパチンコ使ってたりお面があれだったり……鬼の正体が明かされるところが僕は好きです！
　さぁさぁあなたも～鬼は～外～！

シリーズものとのことですが、ここから読み始めました。
すでに世界観ができている場合、新規参入は厳しいかとも思ったのですが、結果として杞憂でした！
描写いらずの会話文は至る所にパワーワードにしたい単語が飛び交っており、頬を緩めながら気軽に参入できるとてもほっこり物語となっていました！
個人的に開始時点でお面に使う資源が本気すぎたのが好きでしたｗ

このウサギ一家、面白過ぎます。

今回は節分のお話です。
なお、このウサギ一家のお話は笑えるのはもちろんのことなのですが、随所に感動できるような要素が盛り込まれているのが個人的にツボでございます。

家族間のユーモラスなやり取りだけではなく、実際に存在する人間の家族のように、家族の一員それぞれに視点が異なっております。

おじいちゃんあるある、お父さんあるある、受験生あるあるといった「あるある要素」に、特にこだわりを感じます。

ウサギ一家のお話は他にもあり、あわせて読んでいただくとより面白いのですが、単作でも面白いところがすごいと思います。

長編小説を書く際にも、このように「一話でも面白…続きを読む