不完全だが問題はない、それも含めて暮らしていくのだ、と

家電を地面に落とした話。

書きようがすごく好きなんですよね……とても丁寧に書かれていて、主人公の動揺が伝わってきて、臨場感があって……。
ほんの些細な日常の一ページなんですが、「わく子さんは灰崎さんのご家庭にとって大事な存在である」という前提があるために、文章の巧みさに説得力があって……。

読んでいて、泣きそうになりました。

すごく小説的な魅力のあるエッセイでした。やはり灰崎さんは凄い。

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