ここで終わらせるのかと、感嘆。この先は読者に委ねるとかそういうのではなくて、登場人物の気持ちの奥深さをあらわしているようで。深海の蒼。青春の切なさの青。みずみずしい新緑の向こうの青空のような。泥臭さのないミステリー、素敵です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(403文字)
とにかくネタバレをしたくないので、内容については触れないことにします。それでも内容は面白いの一言に尽きるので、読んで確認しましょう。ただ、こちらの作品で触れるべき部分は内容以外にもあるのです。美しい文章です。高校生である主人公の感性をそのまま表しているかのようにみずみずしい描写がいっぱい出てきます。読んでいるこちらまで学生時代に引き戻されるような気すらします。静かで綺麗な空気感を味わいながら、明かされる真実に驚きましょう。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(150文字)