ああ……なんという事でしょう。

 文字での表現の中で、剣を交えての戦闘描写は非常に難しいと感じています。
 緻密に書いていたらスピード感が失われてしまう。
 ざっくり書けば、その場の緊迫感が伝わらない。

 しかし、この作者様にかかりますと、迫力あり、スピード感あり……命を掛けた死闘、その緊迫感が伝わって来るのです。
 文章のリズム、テンポ、描写力……本当に素晴らしいです。

 そして、この作者さまの小説は、もちろん描写力だけではありません。
 史実に基づいた内容、時代背景、物語の構想。
 ……思い通りにならない現実に、どう対処したら良いか。
 なんでもアリの小説とは、まったくの別ものです。

 さて、私の場合、この作者さまの小説を読みますと、
 自分の小説が稚拙に思えてくる。
 自分の小説が書けなくなってしまう。
 ああ……なんという事でしょう。

 私は、この作者さまの小説から、
 色々と学ばせて頂いております。

 是非あなたも、本城冴月さまの世界を、体験されてはいかがでしょうか。

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