あとがき
「仕事に行きたくないよぅ」
私がそう言うと、息子が目を大きくしてこう言った。
「お仕事しないと、お金もらえないよ。食べたり、遊んだりするお金、もらえないよ。だから、お仕事行きなさい」
どこでそんな言葉を覚えてきたのだろう。
ひょっとして、転生者か?
なんで? どうして? を繰り返していた子どもも、もう5歳である。
このエッセイは2021年に書き終えたものである。もう2年も前の話である。
笑いました、と感想をいただく度、有難いと頭を下げる。
スマホの画面越しに「ありがとう」と念を読者様に送っていた。
きっと読者様の背後があったまったにちがいない。
その生霊は私です。
ハートや感想をいただくたびに、生霊があなたの枕元で、夜な夜な反復横跳びしていました。
(何の話だ)
カクヨムにのせるにあたり、2年前の自分を読み返していた。アホだなぁと思う場面や、何故かラストはしんみりと終わったことに心が痛くなったりもした。
けれども、狭くて近場の世界に、私の全てがあることを再確認できた。
それから、2年前の私と考え方が何ひとつ変わっていないことも。
『12月のラピスラズリ』という私の作品がある。猫が出てくる物語だ。
完結後に、猫が事故死した。
私は馬鹿みたいに、2年間かけてこの作品を何度も、何度も書き直したり、つけ加えたり、削ったりした。
なぜだろう?
これは、息子と愛猫にむけて描いた物語となったからだ。
息子はよく「どうして死ぬの?」と聞いてくる。
だから私は「なぜ生きるのか」を物語ろうと思います。
他サイトでは誰も読みにこなかった(笑)エッセイに、光をあててくださった読者の皆さまに、感謝します。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
臆病もの、ときに大胆になる。 あまくに みか @amamika
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