クリスマスプレゼント

 

第1話

息子「ママ~。去年のクリスマスは僕、サンタさんからプレゼントもらえなかったよね。もしかしたら、僕がいい子にしてなかったからサンタさん来てくれなかったのかな?」


母親「いいえ。拓海はとてもいい子にしていたわよ」


息子「じゃあ、どうしてサンタさんは来てくれなかったんだろう?」


母親「それはね……あなたが正当な対価を支払っていなかったからよ」


息子「正当な対価?」


母親「考えてみなさい。子どもだから、いい子にしていたから、そんな理由で見ず知らずの人がプレゼントなんてくれると思う?」


息子「思わない……かな」


母親「だからね、サンタさんからプレゼントをもらうためには対価を支払う必要があるのよ」


息子「対価ってお金のことだよね? でも僕まだ子どもだからお金なんて持ってないよ」


母親「だったら、体で払えばいいのよ。拓海はいくらのおもちゃが欲しいの?」


息子「僕、3万3千円するゲーム機と5千円するゲームソフトが欲しい」


母親「約4万円するわね。人間の片手は、4万円するらしいから、じゃあ拓海の手を切断してサンタさんに送りましょうか。良かったわね。今年は確実にサンタさんからプレゼントがもらえるわよ」


息子「やったー、ありがとう。ママ」


母親「ふふふ、どういたしまして」

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クリスマスプレゼント   @hanashiro_himeka

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