まるでパラドックスのようなメリーバッドエンド。

与えられた役割を無難にこなしていたキミは何を望んで宇宙へと旅立ったのか。
「いなくなることでしか満たされない寂しさ」が「自分がこの星からいなくならないと本体を持ったボクは存在し得ない」ということであるならば、キミは僕のことを自分よりも大事に思っていたということで。二度目の誕生を果たした僕の存在は君の喪失によってもたらされたということになる。

いなくなることでしか満たされないキミの寂しさはキミを失ったボクの寂しさによって満たされたのか。

実体を得たボクの悲しみに強く胸を打たれました。