才気溢れる作品です。

 イマジナリーフレンド、空想の友達ですが、その視点から起こる小説です。視点の持ち方は独創性があり、面白いです。主人公がイマジナリーフレンドなので、その彼女と彼と、また彼が惚れた宇宙人の彼女という三者関係に、さらに別の彼が来るという斜め上を行っているユニークさ、文章のドライブ感、不思議さはトップクラス。純文学としても、SFとしても読みどころがあり、楽しい読書でしたね。