サンタクロースのプレゼントの中身に涙が誘われてゆく。

楽しいはずのクリスマスの夜、町中には心弾むキャロルの歌声が流れています。
ところが、現代社会の縮図の中で苦しむ男にとっては木枯し以上の冷たい風が心の中を通り抜けてゆく。
 
思わず涙なくしては読めないストーリーかと案じていたところ、最後になりほっと胸がすく想いがしました。

彼の愛娘にとって、サンタクロースより掛け替えのないプレゼントを貰った気持ちがしてくる。レクイエムにならないことを願っています。