現代に蔓延る歪な綺麗事を、SFで斬る

女性権利団体の主人公が、障碍者を売り物にしていると悪評のある風俗店にインタビューしに行くところから物語は始まる。
しかし、店で働く人々と言葉を交わしていくうちに、自分が信じていた『正しさ』を見失っていき……。

SFと社会問題提起とどんでん返しと、序盤に提示された「かわいい女の子」の回収の鮮やかさ。
きれいごとだけで終わらせない、現実の苦々しさを充分に味わわせつつも、開かれた第二のステージへのアクセスを彷彿とさせる開放的な読後感。

素晴らしいです。大変満足させていただきました!

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