明けない夜を望んで

本作は夜に一人、
ほんの少し淋しさを覚えた時に読むのがオススメです。

特に今、
冬の寒い夜中に漂う冷たい空気が作品の孤独感を増すスパイスとなってくれます。

手の中にあるスマートフォンは、
世界への繋がり、
人との繋がり、
の一助となるはずなのに、
それがもたらすのは苦しさをともなう胸の痛み。
その痛みに馴染んでいくという感覚が、
静かに深く染み込んできました。

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