現代チートバトルであり、強烈なエゴイズムがぶつかりあう名作

まず魅力的なのは、主人公を含め、明白に狂った登場人物達。
圧倒的な能力を持ち、狂った信条を抱えながらも、時にリアリストであり。
同時に愛おしいほど人間らしい感情を持つ彼等の在り方は、敵味方を問わずぐっと惹かれるものがあります。

バトル内容についても、主人公達は圧倒的な力を持つ一方、敵もまた一筋縄ではいかない相手ばかり。
単純な能力のぶつかりあいのみでなく、自らの能力を最大限に応用した戦術。
現代文明ならではの知略や科学技術を含め、作者様の知識をふんだんに盛り込みながら展開していくシーンは、
それだけでぐいぐいと読み続けさせる力があります。

この物語に正義はなく、あるのは冷たい現実、殺伐とした世界、でも同時に人間らしい心情。
冷たくも熱のある物語を読みたい! という方にはお勧めの一作です。

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