まず魅力的なのは、主人公を含め、明白に狂った登場人物達。
圧倒的な能力を持ち、狂った信条を抱えながらも、時にリアリストであり。
同時に愛おしいほど人間らしい感情を持つ彼等の在り方は、敵味方を問わずぐっと惹かれるものがあります。
バトル内容についても、主人公達は圧倒的な力を持つ一方、敵もまた一筋縄ではいかない相手ばかり。
単純な能力のぶつかりあいのみでなく、自らの能力を最大限に応用した戦術。
現代文明ならではの知略や科学技術を含め、作者様の知識をふんだんに盛り込みながら展開していくシーンは、
それだけでぐいぐいと読み続けさせる力があります。
この物語に正義はなく、あるのは冷たい現実、殺伐とした世界、でも同時に人間らしい心情。
冷たくも熱のある物語を読みたい! という方にはお勧めの一作です。
この作品は小説家になろうに投稿された当初から読んでいたのですが、まず登場人物の心情の表現が素晴らしいです。主人公がどこか外れていて、けれどもそこに惹かれるようななにかがある。また他の登場人物の悩みや思いなどが事細かに表現されています。そのほかにも文章自体の表現力も素晴らしく、自分では考えられないような文才っぷりには脱帽しました。次に能力バトルにも注目してもらいたいです。ただ単に能力を使って戦闘するのではなくその能力を利用して、まぁいろいろします。敵の攻撃方法が全くわからずその説明があったときには「そうだったのかぁ」と納得しました。また、一体どうやって倒すんだと思うような強敵を自分の考えつかないような方法で倒していたときには感銘を受けました。そして頭脳戦にドキがムネムネしました。この作品は僕が今まで見てきた何千作品の中でも一番の名作だと思います。マジでオススメの作品です。ちょっとだけでもいいので見てください。いや全部見てください。僕から言えるのはここまでです。そして作者のボンドンさん、これからもがんばってください!これからも永遠に応援しています!!