死んでも彼の傍にいる。彼女の白い片手だけが…

彼女の突然の死。
現れた白い手。
ああ…これは彼女の左手だ。

好きな人と一緒にいたい。
一人が寂しいのか、忘れられるのが怖いのか…
死んでもなお、
恋人の傍を離れない左手だけの彼女。

主人公の男性はそのことに戸惑います。
彼女の左手だけが現れる意味。
その意味に男性の友人が気づいた時…

死んだ彼女の切ない想い。
生きている彼の変わらぬ愛。
左手の彼女はどんな選択をするのでしょうか。

想いは胸にしまって、前に進んでいく。
切なく温かくちょっとホラーなお話でした。