奇怪な現象から始まる切ない物語。綺麗で予想外のオチに期待してください。

タイトルやあらすじにあるように「手」だけが見えます。
かなり怖い状況です。

しかし、この状況がなんとも切なかったり、愛おしくなってきます。
そして、最後は……。

「手」に対する印象が、どんどん変化していきます。

そうした中で、彼女が何を望み、
更には自分が何を望んでいたのかを掘り起こしていきます。

過去に縛られることなく未来を見せてくれるラストも秀逸です。

端正な文章が紡ぎ出す、
奇怪であり、リアルでもある作品をお楽しみください。