妥協点はなく、わかりあえることはなかった。それでも。

「変わったんだ。俺も、お前も。もう俺は、あの頃には戻れない」

そう伝える主人公に、「変わってなんかないヨ」と彼女は返す。

地球を離れた人間と、残された人間。それでもやり直せると信じて、それは夢物語で終わった。
何も知らない子ども時代に思いを馳せながら、それでも引き返せなくなった二人。

だからこそ最後に打ち明ける、二人の想いとは。
壊すことでしか認められない、初恋のお話。

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