愛情と忠誠のあいだ

一章途中まで読んでのレビューとなります。

【面白かった点】
あらすじにあるような逃亡劇はまだ始まっていませんが、いわゆる嵐の前の静けさでしょうか。
そんな静かな舞台――ボムゥル領や騎士学校時代に出てくるキャラクターは皆、個性があって、よく動きます。そんな彼らの会話や行動がいちいち楽しい。

【良かった点】
『ある初夏のモーニングティー』三話のアルネとグレンダのワンシーンが尊い。
このとても静的で、愛情と忠誠に満ちた描写があるからこそ、そこに到るまでの第一章が映えるというものです。

【期待している点】
あらすじにあるように戦争からの逃亡劇ですから、ある種の悲劇になるのでしょうか。
何にしてもまだ物語は始まったばかり。どうして二人が逃亡するのか。気になります。

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