ひまわり　～地球防衛艦隊での職場恋愛～

SF好きもうなる緻密な世界観。そして戦争中。でも人は恋に落ちるのですね。主人公の凄腕レンジャー、アマンダは落ちてはいけないと踏ん張っているようにも思えます。

タンクトップが似合う、重い銃器もなんのその、なカッケーお姉さん。その心の揺れを、丁寧に、うっとりするような表現で書ききる作者、しのぶさまの文章をぜひ味わっていただきたい！！！！

SFには正直うとい私ですが、ここまで世界観を構築するのにどれほどの心血を注いだのか、と平伏したくなります。
そんな舞台で動き回る人々の生き生きとした脈動も感じる、文字を追う楽しさにあふれた作品です。

ひとりの女性の恋愛を描くとても濃密な作品でした！
ミリタリーものは私自身が詳しくないのですが、作者様の知識に基づいた描写の数々によりすんなり自分の中で消化できることに驚きです！
国家どころか星同士の争いにまで発展している銀英伝のような大規模戦争の中で登場人物の嘆きや苦悩がとても鮮明に描かれており、スケールに圧倒されます！
サブタイトルが職場恋愛というとても親近感のあるものに関わらず舞台が舞台なので、職場ではあるけども・・・と思わずにいられませんでした！
序盤を消化したほどですが、物語としては完結しているので、楽しみながら読み進めたいと思わせてくれる作品でした！

24世紀の地球、そして宇宙人との戦争を描きつつ、その裏で当たり前にある人間を描いた物語です。

長きに渡る星間戦争、その圧倒的な情報量と、それを背景にした組織や人物の描写は秀逸の一言。そしてミリタリーの知識が非常に豊富で、気付けば自分まで詳しいつもりになれてしまいます。

けれど本質は恋愛物語で、ただ真っ直ぐに進むだけではありません。
主人公たち以外にも、互いに関わる濃密な人間関係があって、その描写にも心惹かれます。最初は気に食わなく思っていても、気付けば応援したいくらい好きになるキャラが出て来るかも……？

誰もが強い訳ではないけれど、その度量の広さや強さは、その背景に戦争があるからなのか…続きを読む

地球防衛隊。その名の通り、人類を守るための大切な仕事。そして名誉と責任のある仕事。これはそんな危険と隣り合わせな職場で奮闘する人々の物語。
背筋を伸ばして、立派に戦う彼らの姿は美しくカッコよくて憧れる人も多いだろう。だけど、当然のことながら彼らにはそれぞれ歩いてきた過去がある。それは一人一人違う物で、その過去には暗い影も……

過去の傷が消えることはないのでしょうけれど、懸命に前を向こうとする彼らの姿に胸を打たれます。不器用だけど、それでも素直で真っ直ぐで。応援せずにはいられない、そんな作品です。

個人的には、前作を読んでいる方にはぜひともこちらも拝読していただきたい。前作で活躍していたあ…続きを読む

私が最近口が悪いのはおだ様のせいです←

※おだ様はこの上なく言葉遣いの丁寧な方です

　私は「SF」は大好物なんですが、この小説の世界観のデキは「圧倒的」です。ここ最近みた「SF」の中でも間違いなく「最上位クラス」のクオリティです。

　物語は、宇宙を戦場とした軍隊ものではあるのですが、これがまた軍隊特有のですね、世界観を上手く書いていて、ミリタリーものとしても本当に、本当にデキがよくて。私は、読み始めて一気にファンになってしまいました。

　しかも、これに恋愛要素まで入っているのだから、本当に、いや、本当に１作で何度もおいしい、欲張りさんの読者にピッタリな小説です。特に「SF」ファンの皆さん！読まなければ損する大傑作だと私は思いますよ！！

本作は24世紀の地球を舞台として、長きに渡り続く星間戦争に従軍しながらも激しい愛に生きる女将校の物語です。

地球の科学技術の発展は敵性異星人との遭遇を生み、終わることなき戦争は人々に不安の影を落としています。
そんな明日をも知れぬ身で戦う戦士の恋、続きが楽しみな作品です。

　前作「モールス・コードで、愛を　～地球防衛艦隊の職場恋愛～」の八年後の世界。

　異星人の侵略に、先の見えない泥沼の恒星間戦争を必死に戦う人類。

　この厳しい世界で、美貌の主人公アマンダは１８０センチのモデル体型で、凄腕女性レンジャー。

　こんな女性に、どんな男が相手をするんだろう。
　やはり相手もただ者じゃない。エリート若手幹部の潜空艦航海士との愛はどうなるのか。

　そんな興味をもって、お読みください。

　まだ、途中読みですが、前作同様、緻密な世界観に圧倒されます。

執筆者の近況のコメントでフォロワーの方が投稿されていた全力応援の文字を勝手ながら使わせてもらいながら、遅読ながらも完読しました。

今作は前作を超えてきている！

というのが、一番の感想です。

・情景描写たっぷりの詩的な文章の取り入れ
・主人公の感情と連動するうねりのある構成
・ラストにじわじわと高ぶるストーリー展開

作者の躍進を感じる素敵ポイントです。

そして、前作同様の地に足ついた地文と背景、躍動感のあるキャラクターはそのままに、前作を読んでない人でも読むことのできる配慮は、これまた涙ぐましい努力の結晶のように感じます。

筆者の血潮を感じる。描くことの楽しみと苦しみ。その狭間で生…続きを読む