第38話 「サウジ王の嘆き」
「なぜこのような展開になったのだ?
大都市であるガイアの地が、逆賊ダビィデのものになってしまったではないか!
今回のガイアの地の占領により、奴の勢いはさらに増すことだろう!
アブラハ国は、私の国だ!
ダヴィデは、元は羊飼いの少年だったではないか!
何の力のない・・王の血筋でのないのに・・何故?起源の主なる方は
ダビィデを指導者として選ばれたのだ!
王である私と何が違うというのだ?
この国の次の王は、私の息子がなるべきなのに・・このままでは
私の死後、アブラハ国の長老たちは、奴を王に選んでしまうぞ!!
何か?策はないか!」
サウジ王は、失意の中、嘆き項垂れていた・・
◆
「サウジ王様!
何を恐れる必要があるのですか?
この国の王はあなた様のものであるのに!!」
「その声は、アガクか?
戻ってきたのか?
戦いはどうだったのだ?」
「勿論、勝利を治めました!」
「まさか・・・またあの手を使ったのか?
やめろ!と言ったではないか!?」
「サウジ王様!
勝てばよいのです!
それに私に任せて頂ければ、必ずダビィデの首を手に入れてみせましょう!」
「確かに・・アガク!
お前ならば、ダビィデに勝てるかもしれぬな!」
「お任せください!!」
「ダヴィデ歴戦史」 AOI @dpdjf734
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