第9話

 こうしてアイシアを万物の根源の象徴とし、三つの星領の戦争を終えることが約束されました。

 アイシアは寺院に留まり、アルシアとともに一層の修行に励むこととなりました。

 代表者三人はまたこの地を訪れアイシアに再会することを誓い、それぞれの船で旅立っていきました。


 マダラの青い空に浮かぶ三隻の船を見送りながら、テロスはアイシアに語りかけました。

「アイシア、お主は御三方に宇宙の理よりも大事なことを教わったのではないか?」

「はい、私を心配してくれる思いやり、優しい笑顔、労わる気持ち。人を好きになり、一生懸命になり、相手を気遣う姿勢を学びました」

「うむ、それこそこの星林で一番大切にしているものじゃ。お主はすでに三つの星領の知識を会得した。これからここでもう一つの根源を学ぶことになる」


「その大切にしている根源とは、何というものなのでしょう?」

「それはな、理屈で表すことのできない心の根源『愛』というものじゃ。アイシア」


 これは今では誰もがとうとぶ愛の象徴

 アイシアのはじまりのうた

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はじまりの巫女アイシア NEURAL OVERLAP @NEURAL_OVERLAP

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