第9話

 それから二人はお風呂から上がると、思い出話に花を咲かせるのだった。


 そして修斗は笑顔で薙の唇にキスをしたりして甘々な時間を過ごしていたのだが、

 

「ま、これからもこうして薙とこういう事出来るんだからな。 また、今度……」


 修斗は薙の横に仰向けになると、


「本当……俺は薙にまた会えて嬉しいよ。 で、荷物はいつ運んで来る?」


 今まで甘いムードだったのに急に、そういう普通の話を振って来る修斗。


「とりあえず、洋服は持って来たから、後は何を持ってくればいいの?」

「ま、とりあえずは家の方も解約しなきゃならないし、家具や家電もいらないのは粗大ゴミに出さなきゃならないし……ま、そこは俺が出すからいいんだけどさ。 そうだね……次の土曜日にでもやっちゃおうか? そこなら、俺も休みだしさ」

「うん! 分かった」


 そう決めるとベッドへと仰向けになると二人は眠りにつく。

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