扉を開けたその先の、心触れあう人間ドラマ
- ★★★ Excellent!!!
おそらく読書が好きな皆さんなら、この物語で最初に感じるのは「こんなブックカフェに通ってみたい!」ではないでしょうか。
主人公マリが、いかにこの場所が癒しの空間なのかを体現してくれるため、読んでいると本当にこの空間を覗き見ているような感じさえしてくる臨場感。行ってみたい!
そんなマリですが同期一人のせいで悪化する職場環境で悩みがあり、そして過去の事故の記憶、その後の人間関係の結果、このブックカフェだけが癒し要素のようになっています。
この空間を作り上げる素敵なマスター、不意に出会った同じようにブックカフェを楽しめる大川さんと触れ合いながら、このブックカフェを絆として関係を深めていく人間ドラマ。
恋愛のときめきと、そのほかの場面での人間関係でのヒヤリ。
実写ドラマにすると良いのでは? と感じる、とても完成度の高いストーリーです。