概要
怪異物語創作コンテスト「掛川百鬼紀行
」の応募作です。
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東京に住む普通のOLの透子、彼女に助けられた縁で居候中の妖怪【苦笑】の笑介は、真夜中の散歩が趣味。毎夜ご近所をあちこちぶらぶらしながら、写真を撮ったり川や夜景を見たり、二人で駄弁ってのんびり歩くのが日課だ。ある日の夜、散歩中の二人は廃神社の近くで百鬼夜行に遭遇する。恐ろしい妖怪たちの最後尾に居たのは、静岡県の掛川に伝わる【無間の鐘】伝説の無間の鐘。笑介は、鐘の歌っていた「女房の朝寝と無間の鐘は 朝のごはんが蛭になる」という歌からその正体を見抜く。無事に百鬼夜行をやり過ごした翌日、透子の部屋に無間の鐘が現れた。百鬼夜行とはぐれ、帰り道が分からないという鐘。昨夜自分の正体を見抜いた笑介に気付いており、彼を頼って現れたのだ。鐘の
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