残酷な世界に咲く一輪の薔薇

お転婆な伯爵令嬢アシュリン、心を通わせ合ってきた婚約者ライナルト、二人の新居の専属となる庭師のクラウス。巡り合った三人が、家の過去や政局、信念の為に、過酷な運命を辿っていく物語です。
重厚な内容をすんなりと読ませる手腕が素晴らしく、正統派のファンタジーに慣れていない方でも難なく読めると思います。情景描写が実に細やかですので、物語に没頭したい方へ特にお勧めします。

三人それぞれが自分の中にある「愛」とどう向き合っていくのか、その描写が本当にたまりません。皆様にもぜひぜひ、ラストで悶絶して頂きたいです……激推しです!!